【トロコン済】創の軌跡の感想・レビュー(少しネタバレあり)

英雄伝説 創の軌跡』の若干のネタバレを含んだ感想・レビューです。

英雄伝説 創の軌跡(はじまりのきせき)

対応機種:PS4
発売日:2020年8月27日
プレイ人数:1人
ジャンル:ストーリーRPG
CERO:C

創の軌跡ってどんなゲーム?

2020年8月27日にPS4で発売された、日本ファルコムが送る軌跡シリーズの第10作目(那由多の軌跡を含めると11作目)です。2021年夏にはSwitch版とSteam版も発売予定です。

今作は空・零・碧・閃と続いてきたシリーズを一旦一区切りさせる立ち位置で、言うなればシリーズ前半を締めくくる作品となっています。そのためプレイアブルキャラクターも新旧含め過去最大の50名以上にものぼっています。

また、ゲームの難易度設定やマップに次の目的地を示すマーカーがついていたりとRPGが苦手な人でもストレスなく遊べる作りになっています。

ただし、ゲームは前作『閃の軌跡IV』の5か月後から始まるので、キャラクター関係とかも考えるとこの作品から始めるという人には分からない部分が多いかもしれません。

クリア時間は?

今作はいつもより本編シナリオが短いので、寄り道とかしてもクリアまでは30~40時間くらいです。

トロフィーコンプリートまで目指すとなると、今作は時間のかかるトロフィーがいくつかあるので70~80時間くらいになります。

遊びつくすならオンラインアップデートが必要

無料でできるオンラインアップデートで本編クリア後に『夢幻の彼方』という追加シナリオ的なものを遊ぶことができます。追加シナリオといってもボリュームは結構あり、システムの拡張も行われています。

特にトロコンをする場合はシステム拡張の恩恵が多大すぎるため、その他のやりこみも含めてもアップデートは必須と言えるほどです。また、クリア後には次回作『黎の軌跡』のヒントとなるエピソードも見ることができます。

なお、2021年夏に発売予定のSwitch版とSteam版には、予め『夢幻の彼方へ』は収録されているとのことです。

良かった点

1作で完結した

軌跡シリーズプレイヤーであれば絶対に懸念するのが次回作への引っ張りです。今作は特にそういうのもなく、1作で綺麗に終わりました。ストーリーは賛否もあるでしょうが、個人的には楽しめました。

キャラが多い

今作はプレアブルキャラが50名以上います。完全新キャラはスウィン、ナーディア、ラピスの3人だけですが、トワやエリゼ、アリオスなどプレイアブルに戻ってきたキャラもいます

このキャラたちを夢幻回廊内なら自由な組み合わせでパーティーを組むことが出来ました。今まで実現できなかったキャラクターたちの掛け合いも収録されていてファンにはたまらないです。

過去エピソードが面白かった

夢幻回廊のコンテンツの1つで、特定のキャラの過去エピソードを見ることができます。過去エピソードといっても時間軸がほぼ創の軌跡と同じなのでサイドストーリーに近いです。これが思いのほか面白かったです。中でも2人のジャスティスわたしが選んだ道あたりがお気に入りです。

こちらはマキアスとダドリーの過去エピソード『2人のジャスティス』のワンシーン

ただ、バトルがあるエピソードもあったので、面倒くささを考慮するとそこはマイナス点です。

着せ替えのバリエーションが多い

閃3や4の有料DLCだった衣装が特殊なものを除きゲーム内でほぼ入手できました。普段はデフォルトで遊んでいるのですが、今回ばかりは流石に着せ替えしてしまいました。

新システム『ヴァリアントレイジ』が強すぎた

閃3から導入され、今作でも採用されている『ブレイブオーダーシステム』。これだけでも十分強かったのですが、今作からは『ヴァリアントレイジ』という新システムが導入されています。

このシステムが解禁された時点では正直微妙だなって部分もありました。ですが、ストーリーが進んでくるとシステムが強化できるようになり、完全に壊れシステムに変貌します。これとオーダーを組み合わせることでバトルは凄く簡単でした。

悪かった点

キャラが多すぎる

キャラが多いのは良かったのですが、多い故に悪かった部分もあります。装備品やクオーツの管理が大変でしたね。そのキャラがどこにいるのか探すのも一苦労でした。中でも試練関連のキャラのレベル上げは面倒くさいの一言です。

キャラの多さを活かせていない

主にラストダンジョンからラストバトルまでの流れなんですが、閃4に比べて面白くなかったです。せっかく40人で乗り込んでいるのに特殊なギミックがあるわけでもないラストダンジョン。ラストバトルも基本40人の中から1パーティー分を選ぶだけだったので、もう少し何か欲しかったですね。

ただ、追加シナリオの『夢幻の彼方へ』のラスボス戦は3パーティーを使っての総力戦だったので歯応えのあるものでした。しかし、それでも半分くらいは使わないのですが・・・。

ユウナの声が変

声の収録時に声優さんの調子が悪かったのかは知りませんが、別キャラに思える程です。閃3、4の時のような元気な感じが全くありませんでした。そのため今回はユウナを全然使いませんでしたね。

夢幻回廊の周回が面倒

クリアするだけなら全くやらなくてもいいです。ただし、色々な要素を解放していくためには夢幻回廊の周回は不可欠です。トロフィー関連も、この夢幻回廊に3分の1くらい詰まっています

本編のボリュームが多くなかったので夢幻回廊に重点を置くのはわかります。けれど周回することに面白みを見出すことはできませんでした。

引継ぎプレイをするとクオーツが初期セットになる

これは毎シリーズのことなんでしょうがないんですけれど、流石に今回はどうにかして欲しかった。ただでさえ50人以上もキャラがいる上にクオーツの種類も増えていますからね。

最後に

終盤になると強いアクセサリーやクォーツが揃ってくるので、バランスという点ではいつものファルコムゲーでした。ストーリー的には“ある人物”が救われるものとなっているので個人的には好きです。ただ、旧作をやっていないとわからないことも多いので、今作からシリーズを始めるというのはオススメできません。少なくとも閃シリーズだけはやることをオススメします。逆にシリーズをずっと遊んでいるという人は間違いなくやったほうがいいです。

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